※妹を可愛がるのも大切なお仕事です。
ライトノベル業界モノ。
主人公が編集で作家である妹の作品を打ち切りから救うために奔走する。
最近多い業界モノ。ホント多い気がする。好きだから進んで読むのもあるけど明らかに流行りだよなぁ。まあこの作品、作家を他の編集と取り合ったりしてるのはなかなか新鮮だった。
売り上げ重視か書きたいモノ重視かとか、まあ業界モノだとお約束の題材。
今回主人公が使った技はどう考えても狙ってやるもんじゃないよな。そうやって本当に面白いものが評価されればそれに越したことはないんだろうけどね。
とりあえず主人公の後輩編集が可愛かった。
ぼくたちのリメイク2 十年前に戻って本気になれるものを見つけよう!
ぼくたちのリメイク2 十年前に戻って本気になれるものを見つけよう! (MF文庫J)
- 作者: 木緒なち,えれっと
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/25
- メディア: 文庫
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やっぱり本気になって何かに打ち込む青春は眩しいな。俺も過去に戻ってやり直したい。
というわけで今回のメインはナナコ。
すげえ面白いんだけど、全体的に若干早回しというかぶつ切りと言うかそんな風に感じた。サクサク進むのはいいんだけど、実はこういうことがありましたみたいな感じで過去に戻ったり、さっきまで海に行ってたのにもう炬燵が出てきたり(これに関しては時間がただ過ぎただけで俺が勝手に混乱しただけ)して、ん?となる場面がちょいちょいあった。
シノアキもナナコも可愛すぎる。シノアキは無邪気かと思えば結構積極的で何なんだこの子は。恐ろしい子。
学園祭でキスしたところを別のヒロインが見てるのって芸術だよね。いや素晴らしい。
恋愛模様も貫之の問題の解決法も気になる。次巻も楽しみ!
平浦ファミリズム
小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作。
トランスジェンダーの姉に、引きこもりの妹、フリーターの父、高校にろくに通わない主人公。そんな家族の話。
大賞らしくめちゃくちゃ面白かった。すごい良い家族。それぞれの関係性がすごく良かった。
特に姉の悠と一慶の関係が好き。姉が自分の事で悩んでる時に社会の価値観なんて気にしない弟の存在は大きかっただろうなと。そして姉の為に殴られに行く一慶と弟を助けに殴り込む姉。良いな。
一慶の何者にも左右されない考え方ってかっこよく感じるな。そんな一慶にとって他人を信じるということがどれだけ大きなことか。それを見守る家族の優しさを感じた。
俺も一歩他人に踏み込む勇気を持てるそんな人になりたいと思った。
ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック
ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック (ファンタジア文庫)
- 作者: 葵せきな,仙人掌
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/20
- メディア: 文庫
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まさに逆転バックアタック。
前巻の引きでどうなるのかと思ってたけど、割りかしギスギスした雰囲気じゃなくてぜ残念。いやゲーマーズだからそりゃそうなんだろうけども。
今回は本当に心春がいい女過ぎた。ほんと損する性格だよな。気が回って色々気付いてそしてお膳立てしちゃうんだよな。なんとか心春が報われる姿も見たい。
ほんと雨野は周りの人に恵まれすぎだ。雨野と亜玖璃の関係性は本当に理想的。あんな女友達が欲しいなぁ。
まじでめんどくさいキャラたち。誰も彼もがめんどくさい。このめんどくさいキャラたちで一体どこに着地するんだろうな。今回の最後があったからには雨野的な着地点がなかなか見えない。
一回雨野は爆発した方がいいと思う。
86―エイティシックス―Ep.2 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈上〉
86―エイティシックス―Ep.2 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈上〉 (電撃文庫)
- 作者: 安里アサト,I-IV,しらび
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/07
- メディア: 文庫
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1巻の本筋と最後との間の話。
感想としては面白かったけど、1巻と比べてしまうと……という感じ。1巻が傑作なだけに良作止まりというか。
原因ははっきりしてて、1巻の最後ですでに結末というか行き着く先は分かってしまってるから。1巻は名のあるキャラもどんどん死んでいって、果たして結末はどうなるんだという緊迫感があった。2巻ではそれがない。まあ上下巻だから下巻次第ではどうなるか分からないけども。
連邦に保護された彼らが幸せな毎日を送ってもやはり戦場に戻っていくのとかはすごい良かった。個人的には士官学校でのシンたちを見てみたい感はある。
学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇
校則が絶対的なルールの学園で、金さえ払えば依頼人の問題を解決するという主人公と、主人公に借金をして彼に振り回される女の子が依頼を解決しつつ学園の構造をどうたらこうたら。
作者が印税ぶち込んで宣伝したと話題になってた作品。いろいろやってたみたいだけど実際どれくらい効果があるんだろうね。俺は宣伝に印税をぶち込んだという話でしか宣伝してたことを知らなかったんだけど、実際に宣伝してるCMなりポスターなり見た人はどれくらいいるのか気になる。
まあ、宣伝に印税ぶち込むくらいだからそれなりに面白かった。いや個人的にはかなり好みだった。
テンポよく進むのは良かったけど逆に最後の方は駆け足にも感じた。誰が正義で誰が悪でみたいな話も好き。
あと、五月女が見た目めちゃ美人なのに性格がチョロくて思い込み激しくてヤバイのすごい好き。
りゅうおうのおしごと! 6
なんて姉弟子に厳しい世界なんだ。そしてなんて姉弟子は可愛いのだろうか。つらすぎる。
女性初の奨励会三段に挑む姉弟子。そして新年云々、八一と弟子たちの物語。
にしてもこっちがしんどくなってくるような姉弟子。どうにか彼女を将棋星に辿り着かせてあげたい。どうにか幸せになって欲しい。
天衣は弟子としてすごい良いな。聞き手としても成立してたし、女流棋士になった記念の贈り物にも泣いて、手がかからないけど世話したくなる可愛い弟子だ。
若い天才が出てきたり、AIに触れたり、将棋ソフトに頼った棋士が現れたりと、新たな波乱が垣間見えて今後もすごい楽しみ。
将棋の神様は将棋星人ではなく地球人にこそ微笑むと、そう信じたい。姉弟子に幸あれ。