ウォーター&ビスケットのテーマ1 コンビニを巡る戦争

8月がループする街での異能頭脳バトル。ゲームとして作られたルールの中で臆病者の主人公が生き残るために戦う。

戦闘の役に立たない能力を持った主人公が頭を使って立ち回っていくのは非常に好みだった。

ゲームのルールも人の嫌な部分がよく出る様いい感じに練られていて素晴らしい。

そして最後の展開で一層引き込まれて続きが楽しみになった。

どうでもいいけど荒廃した街っていいよね。

桜色のレプリカ

桜色のレプリカ 1 (HJ文庫)

桜色のレプリカ 1 (HJ文庫)

 
桜色のレプリカ 2 (HJ文庫)

桜色のレプリカ 2 (HJ文庫)

 

最初に言っておくと俺には合いませんでした。面白いのは分からんでもないけど、好きじゃないって感じですかね。

1巻まるごと試し読みも参加してました。でも最初に読んだ時に2,30ページでこれ無理なやつだと思って止めました。その後ちょっと話題になって最後まで読めばいいことがあるよみたいな感じだったので読んで、なるほどということで2巻も読みました。

最初読んだときはノリというかあからさますぎないかという展開が無理だった。それは読み進めるとあからさまで正解と分かるんだけど、そこで無理と感じてしまったらもう遅いんだよな。

なんというか先入観がいけなかったのかな。本当のヒロインを見つけるみたいな謳い文句でヒロインを探すのがメインかと思いきやそんな事なかったという罠。いやまあネタバレを避ければそうなるのは仕方ないんだけど。

これ改めて2巻のあらすじ読むと嘘言ってないの笑う。

※妹を可愛がるのも大切なお仕事です。

※妹を可愛がるのも大切なお仕事です。 (MF文庫J)

※妹を可愛がるのも大切なお仕事です。 (MF文庫J)

 

ライトノベル業界モノ。

主人公が編集で作家である妹の作品を打ち切りから救うために奔走する。

最近多い業界モノ。ホント多い気がする。好きだから進んで読むのもあるけど明らかに流行りだよなぁ。まあこの作品、作家を他の編集と取り合ったりしてるのはなかなか新鮮だった。

売り上げ重視か書きたいモノ重視かとか、まあ業界モノだとお約束の題材。

今回主人公が使った技はどう考えても狙ってやるもんじゃないよな。そうやって本当に面白いものが評価されればそれに越したことはないんだろうけどね。

とりあえず主人公の後輩編集が可愛かった。

ぼくたちのリメイク2 十年前に戻って本気になれるものを見つけよう!

やっぱり本気になって何かに打ち込む青春は眩しいな。俺も過去に戻ってやり直したい。

というわけで今回のメインはナナコ。

すげえ面白いんだけど、全体的に若干早回しというかぶつ切りと言うかそんな風に感じた。サクサク進むのはいいんだけど、実はこういうことがありましたみたいな感じで過去に戻ったり、さっきまで海に行ってたのにもう炬燵が出てきたり(これに関しては時間がただ過ぎただけで俺が勝手に混乱しただけ)して、ん?となる場面がちょいちょいあった。

ノアキもナナコも可愛すぎる。シノアキは無邪気かと思えば結構積極的で何なんだこの子は。恐ろしい子

学園祭でキスしたところを別のヒロインが見てるのって芸術だよね。いや素晴らしい。

恋愛模様も貫之の問題の解決法も気になる。次巻も楽しみ!

平浦ファミリズム

平浦ファミリズム (ガガガ文庫)

平浦ファミリズム (ガガガ文庫)

 

小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作。

トランスジェンダーの姉に、引きこもりの妹、フリーターの父、高校にろくに通わない主人公。そんな家族の話。

大賞らしくめちゃくちゃ面白かった。すごい良い家族。それぞれの関係性がすごく良かった。

特に姉の悠と一慶の関係が好き。姉が自分の事で悩んでる時に社会の価値観なんて気にしない弟の存在は大きかっただろうなと。そして姉の為に殴られに行く一慶と弟を助けに殴り込む姉。良いな。

一慶の何者にも左右されない考え方ってかっこよく感じるな。そんな一慶にとって他人を信じるということがどれだけ大きなことか。それを見守る家族の優しさを感じた。

俺も一歩他人に踏み込む勇気を持てるそんな人になりたいと思った。