晦日の夢でラノベを読む

ライトノベルの感想をだらだら書いていきます。

愚者のジャンクション -side evil-

まず最初にネタバレを含むので注意。 

愚者のジャンクション -side evil- (角川スニーカー文庫)
 

夏休み明けの復讐声明から始まった“エーミール事件”は一人の少年の逮捕により終結した。しかし彼は復讐者ではあったが、エーミールにはなれなかった。事件は誰が企み、誰の手で実行されたのか。辿りつけなかったすべての事実は、『真聞』によって明かされる。物語を解釈する役割は、『名探偵』にはない。起こるべくして起きた事故を、少年は周回遅れで目撃する―これは、悪党の物語である。

 

 

最高でした。読み終わった後はしばらく呆然としてました。

という訳で下巻。side evilということでエーミール事件を別視点から描かれていた。そして明かされるあの事件の事実。 

まず、灰賀が語り部になるのかと思ったが、この作品でまともな人間は少ないし選択肢は元から少なかったのか。

思ったより灰賀は事件の中心に近い位置に居たんだなと。流石は特待生なだけはある。

これを読むと十文字が見ていたのは事件の一端でしかないとよく分かる。

いろいろな要素が絡み合いすぎてすごく複雑になっているこの事件。しかしそもそもの原因である新谷殺人の犯人が白丁花だったとは。いや冷静に考えれば彼女くらいなんだろうが、それでも意外だった。そして思っていたより遥かにクズだった。新谷もこんな奴に殺されたとなればなんか報われない。周りが真に悪人ばかりだから余計に白丁花の陳腐さが目立つ。

そしてやはり青山はなんか好き。案外こいつが一番大物なんじゃないかな。

翡翠さんがすげえ可愛かった。あんな内面があったとは意外や意外。十文字とどうにか幸せになれなかったのかと悲しくなるな。

すっきりはしないが、それが良い。そんな感じの作品でした。

こういう作品がもっと増えることを祈りつつ。