放課後アポカリプス2

放課後アポカリプス2 (ダッシュエックス文庫)

放課後アポカリプス2 (ダッシュエックス文庫)

 

 永遠に繰り返す水曜日に、彼女と二人きり。

「えぐい」「予想外」…ブログや読書メーターなどで大反響のシリーズ、待望の第2弾!

毎週水曜日の放課後、僕ら全校生徒は校舎ごと見知らぬ荒野に呼び出される――《天使》たちと殺し合うために。
殲滅と装備強化を繰り返し、少しずつ『ゲーム』の真実へと近づきつつあるさなか、
とてつもなく強大な《天使》の襲撃を受けた僕らはなすすべもなく気を失い、目を醒ますと……その水曜日の朝に戻っていた!?
放課後のチャイムが鳴るたびに水曜日の朝に引き戻され、しかもそのことを記憶しているのは僕の他には未咲だけ。
際限なく繰り返される一日に二人きりで閉じ込められた僕と未咲は、原因と脱出の道を探り始める――
謎深まる極限のサバイバルゲーム小説シリーズ、第2弾!

 

杉井光ってすげえや。改めてそう思えた(キリカの時も言った気がする)

前回の気になる引きは保留という感じで、このゲームの仕組みの方に迫る。

しかし強力な天使の襲撃で危機に陥り、気付けばその日の朝に戻っている。ループが始まる。

緋色と未咲と2人だけが記憶を保持している状態で、ループを抜けだそうとするものの状況は一向に変わらず、むしろ悪化の一途を辿っていく。この世界が縮まっていく感じの絶望感はすごい。

それでも緋色と未咲、それぞれが支えになれるからか決定的な破綻は起きず無為な繰り返しを続けることに。読書ばっかり出来るループって最高じゃないか。

ループの仕組みが秀逸。面白いな。

にしても緋色と未咲の2人っきりの繰り返す日々もいいな。未咲がずっとこのままでもいいのにと思うのも分かる。

クラスメイトたちが駆けつけるとこは熱い。いやそれだけに今回の引きの衝撃は強かった。

会話は非常に杉井さんらしいというかキリカ臭がするというか、キャラの配置的にも被るものがある。志鶴先輩好き。

次巻も非常に楽しみ。