弱キャラ友崎くん Lv.1

弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)

弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)

 

人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、人生は神ゲーと言いきった。生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。挙句、「この人生のルールを教えてあげる」だって?……普通はそんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ!第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!

 

人生ハードモードの主人公が人生を神ゲーとのたまうヒロインに指導を受けながらリア充を目指す、どんな人間も努力次第で人生どうにでもなるという話。

リア充の世界って本当にあんなのなのかという恐怖感に怯えながら読んでいた。あそこまで努力しなきゃならないならもういいやと思ってしまう。 

中盤からは面白かったのだが序盤に気に入らないとこやなんだかな〜というところが多くてイマイチ入り込めなかった。具体的に言うとオフ会で会った時にいきなり罵倒してきたとことか、友崎くんが人生はクソゲーだと力説した後割りとあっさりとデレたとことか、表情、体格、姿勢の内体格はどうしようもないじゃねえか!とか。

割りとゲームっぽく女の子を攻略していく感じはものすごく好み。まだ本格的な攻略は行われてないけど、これから色々とありそうで楽しみ。

泉が可愛い。しかし中村……。というか中村のキャラもなんかようわからんかったけども……最後にはただのゲーマーになっていた。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10 (GA文庫)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10 (GA文庫)

 

理知を備えるモンスター『異端児(ゼノス)』との邂逅も束の間、ベルはウィーネと引き離されてしまう。
懊悩の日々に埋もれるベルだったが、ウィーネにも魔の手が迫ろうとしていた。 そして、『武装したモンスターの大移動を確認! ギルドは討伐任務を発令します! ! 」暴走する『異端児(ゼノス)』によって賽は投げられた。引き鉄となったのは暴悪な狩猟者(ハンター)達、代償は都市の全派閥を巻き込む動乱。激動のオラリオで少年は決断を迫られる。憧憬と怪物、現実と理想、英雄と罪人。人類とモンスターの狭間で、ベルは─「君は、本当に愚かだな……」これは少年が歩み、女神が記す、──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──

 

期待通りの展開と期待しすぎた部分とがあった。

ベルくんが修羅の道へと進んでいくのいい。たとえ偽善であろうとも愚かであろうともカッコいい。まあ真っ直ぐだよな。

そんなベルくんの前に立ちはだかるのがロキファミリア、アイズであるのはなんとも皮肉。

最後の蘇生魔法。フェルズには申し訳ないがあれはいらなかった。別にウィーネを殺して欲しかったとか言うわけではなくて、死んでしまったというところまでいったのにそこからの蘇生はご都合主義というか、なら死なせなくてよかったのではと思ってしまう。

その部分もありつつのベルくんが行くところまで行ききらなかった感も少し残念(こっちが勝手に期待してただけだけ)。とは言えまだこの騒動は終結してないのでこれからどうなっていくのか次巻も非常に楽しみ。

魔法科高校の劣等生SS

二〇九六年度『全国魔法科高校親善魔法競技大会』。司波達也が、魔法兵器『パラサイドール』運用試験計画を阻止すべく『裏』で行動を起こしていた頃。『表』側では、魔法科高校生たちの熱戦が繰り広げられていた。モノリス・コードの選手・吉田幹比古のエピソード『竜神の虜』。新競技ロアー・アンド・ガンナーの選手・エイミィのエピソード『ショットガン!』。アイス・ピラーズ・ブレイクの選手・雫と花音のエピソード『一人でできるのに』。黒羽姉弟のエピソード『目立とうミッション』。そして、レオとエリカのエピソード『薔薇の誘惑』。書きおろしを含む連作短編集、登場!

 

とても良い短編集だった。

2年の九校戦は物足りないと感じていたのでそこが上手く補完された短編集で大満足。

エイミィの話や雫と花音の話ではジョージがあまりにも憐れ。完全にドツボに嵌ってる感じが笑ってしまった。

花音は相変わらず大人げない。いちゃいちゃするのもいいが先輩なんだからしっかりしてもらいたい。

そして個人的に待望だった黒羽姉弟の活躍する話。出来れば七草姉妹とのぶつかり合いなんかも見てみたかったけどな。

幹比古の過去とかエリカとレオの出生の云々とキャラの掘り下げも行われていてよかった。

次巻本編でも少し寄り道した話をするということだが楽しみ。

りゅうおうのおしごと! 3

りゅうおうのおしごと! 3 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと! 3 (GA文庫)

 

「あいも師匠と一緒に『おーるらうんだー』めざしますっ!!」宿敵“両刀使い”に三度敗れた八一は、更なる進化を目指して“捌きの巨匠”に教えを乞う。一方、八一の憧れの女性・桂香は、研修会で降級の危機にあった。急激に成長するあいと、停滞する自分を比べ焦燥に駆られる桂香。「私とあいちゃんの、何が違うの?」だが、あいも自分が勝つことで大切な人を傷つけてしまうと知り、勝利することに怯え始めていた。そして、桂香の将棋人生が懸かった大事な一戦で、二人は激突する―!中飛車のように正面からまっすぐぶつかり合う人々の姿を描く関西熱血将棋ラノベ、感動の第三巻!!

 

まずこれを言わせて欲しい、最高だったと。

さて、今回はあいが勝利の裏にある壁にぶつかり、桂香さんは研修会降格の危機、そして八一は勝利のその先の目標を見つけ出す。

今までラノベを読んできて一番というくらいに泣いた。

飛鳥ちゃんのところも桂香さんのところももちろん素晴らしく良かったのだが、個人的にはあいが勝利の怖さを知ってのところあそこがツボに入った。八一が俺達には将棋しかないと言っているあそこが本当に好き。あの熱さが熱意が本当に羨ましく眩しくて、好き。だからあそこで一番胸が熱くなって泣いた。

あとは銀子ちゃんが才能を表して将棋星人と表現するのも良かった。個人的に才能というのは確かに存在してそれは努力で超えられないというのが好みだから、この残酷なまでに才能さを感じさせてくれる表現は良い。そして、努力でその才能を封じ込むことは出来るというのもまた素晴らしい。

個人的になりふり構わなくなった桂香さんもまた魅力的だった。あの圧倒的強者感……。

そんな訳でここ最近だと一番面白かった。

次巻も楽しみ。なんか姉弟子こと銀子ちゃんがあまりいい見せ場なかったからそこら辺も期待したいところ。

桂香さんにはこれからも頑張って欲しい。

僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。6

僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。6 (講談社ラノベ文庫)

僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。6 (講談社ラノベ文庫)

 

 夏休み明けの新学期。耕介は無人島で伊吹に告白されたのは気のせいだったかと感じつつ、日常生活に戻っていた。一方、年に一度の音楽祭が近づき、盛り上がる学園の生徒たち。だが、その熱に水を差すように、夜の学校に幽霊が出るという噂が立つ。さらに生徒たちの口にのぼる、音楽祭を襲う不幸―ファントムの怪。音楽祭を成功させたいという天虎の依頼を受けた耕介は、伊吹や愛羽ら文芸部のメンバーと調査に入る。しかし、彼女たちの様子もどこかおかしい。いつものように伊吹の指示のもと、愛羽の男性恐怖症克服のための擬似恋愛プレイをしても、二人の様子はぎこちなくて…?ビッチ×オタクの学園ラブコメ、幼馴染み少女ががんばる第六弾!

 

前巻の告白での引きからの今巻。

流石に主人公のこの感じにはブチ切れそうになった。自分が告白されるわけがないとぐだぐだと自分を納得させている場面は殴り飛ばしてやりたくなった。

まあそれも最後の場面があったからまあ許せたけどもね。

東雲がどんどん可愛くなっていくな。最後に主人公が言っていたけど演技だとしても照れてる姿は可愛い。

そしてシャルテが相変わらずギリギリ攻めてる感じでほんと可愛い。妹の胸ぺろんちょの破壊力は凄かった。

さて、最後一気に状況が変わって気になる引きの言葉もあって次巻も楽しみ。

変態王子と笑わない猫。 (11)

「ぼくは未来から来ました。今話しているのは、十年後のぼくなんです」―ついにツカサさんに真実を明かしたぼくと、「そうです。この絵が十年後のわたしです。受け継がれた筒隠のないすばでいの究極体」「え?」「お胸には天を貫くダイナマイトドリル、お尻には地を包むクリスタルボム」―未来改変運動に勤しむ月子ちゃん。鋼鉄さんの運命を書き換え、みんなを幸せにするためにぼくらは戦い始める。訪れるはずのなかった過去世界。あるはずのなかった交友関係。新しい歴史が動いていく。けれど―本当に、本当の意味で、未来を変えることなんてできるんだろうか?大人気爽やか系変態ラブコメ第11弾!これは、『幸福』についての話だ。

 

次が長いエピローグって事だからもう終わりってことだよね……。あぁ、俺の青春が……。

と、そんな訳で過去に飛んでいる爽やか王子と笑わない猫ちゃんが過去に決着を付ける話。

もうツカサさんが好きすぎる。ああ、なんて残酷な世界なんだ……。

涙が溢れる。途中途中挟まれる王子の変態行動も吹き飛ばすくらいの感動。本当にツカサさんはいいお母さんだよ。

いつも通り変態しつつも素晴らしいラストへ。そして次巻長いエピローグか、楽しみですね。

そしてやはりロリは可愛い。ロリ小豆梓は最高すぎるでしょ。やっぱりこまめちゃんがナンバーワン!