この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬―
――だから未来、お前はただ去るだけで良かったんだ―― 山城との一件で三好を傷つけ、未来の信頼も失ってしまった四郎は、父の誘いで京都を訪れた。そこで三並と西園から、未来とともに結婚式に招待され困惑する。しかし未来から真実を知らされ、以前と変わらず接してくれる和田と梵、そして広美のおかげで徐々に日常を取り戻していく。そんなある日、梵に望まない婚約者のことを相談された四郎は、未来の妙案で仲間達と団結し、彼女を助けるため文化祭で一芝居打つことにするのだが――。
残念。そして何より森橋ビンゴさんが今後ライトノベルを書くことはないということがライトノベル界の損失にほかならない。これが売れないんだもんなぁ、もうどうしようもないよな。
内容は素晴らしかった。
色々あってボロボロの四郎がフラフラと悩みながらも進んでいく。
やっぱり広美さんが良すぎる。あの大人な女性という包容力と無邪気な可愛らしさが共存してるの最強すぎる。
こうなるのは個人的にはめちゃくちゃ好みですごく良かったけど、ここからどうなっていくのか非情に気になるというところでの打ち切り。
6巻分はどこかで発表したいということだし期待して待っています。願うことならそれが商業でありますように。
ようこそ実力至上主義の教室へ (4)
夏休みを利用した特別試験前半戦――無人島サバイバルは無事終了。舞台は豪華客船でのグループ戦に移る。後半戦の試験内容は打って変わって、思考力が試される頭脳戦。A~Dクラスの全ての学生を干支になぞらえた12のグループに分け、各グループごとに一人だけ存在する『優待者』を見つけるというもの。クラス対抗という考え方を破壊する試験に驚愕する生徒たちだったが、葛城、龍園といった各クラスの実力者達は試験の狙いを見極め、暗躍を開始する。一方、清隆は同じグループに入ったクラスメイト軽井沢恵の持つ異質さに気づき――!?「私は―――寄生虫。ひとりで生きることの出来ない、弱い生き物」清算できない過去との決別! 学園黙示録第4弾!?
特別試験後半戦ということで新たな頭脳戦。
今回はクラス混合でグループに分けられそこで1人の優遇者を見つけ出すゲーム。
今回は何と言っても軽井沢。人に寄生することしか出来ない彼女は個人的には大好き。綾小路が脅してるシーンとかすごく良かった。
綾小路が本格的に動き出してDクラスの要である平田と軽井沢の協力を得たことでこれから本格化するであろう他クラスとの争いも盛り上がりそうで楽しみ。
しかし堀北はそこまで飛び抜けた能力というわけでもないのに、他人を下に見過ぎな気がするな。足元すくわれて噛ませになり過ぎではw
平田と軽井沢の過去が明らかになったがまだまだ謎なキャラも多いしこれからどう明かされていくのか期待。
実際綾小路がどこまで能力があるのかイマイチ分からないんだよな。まだ全力は出してなさそうだが、綾小路の全力が見れる時が来るのが楽しみ。
非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが……(2)
非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが……(2) (ファンタジア文庫)
- 作者: 滝沢慧,睦茸
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2016/05/20
- メディア: 文庫
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品行方正で成績優秀な優等生美少女・水崎萌香。エロゲ趣味な俺に初めてできた彼女との夢のリア充高校生活は…「私もこのヒロインみたいに、は、裸にエプロンで朝起こした方がいい?」やっぱり彼女がエロゲに影響受けて大暴走!そんな時、部室にやってきたのは、俺の幼馴染の四ノ宮瑠璃。「あ、あたしが『健全な』付き合い方、教えてあげてもいいよ?」瑠璃に煽られ、水崎さんと俺は健全なデートを教わることになったんだけど…ゲーセンでは、服をはだけたプリクラを撮ったり、服を買いに行くはずが、過激なエロゲコスプレに挑戦!?健全なデートは難しい…って瑠璃も一緒にコスプレするの!?
予定調和すぎる……。なんというか予想を1ミリも超えてこなかった感じ。
いちゃいちゃを楽しむ分にはいいんだけど如何せん萌香がさほど好きではないから、あまり楽しめなかった。
幼なじみは負けヒロインを体現したような瑠璃。俺は大好きです。
しかし1巻で萌香と付き合っちゃってるから、そうとう波乱がない限り目はなかったんだけどそれにしてもこんなあっさりと……。
瑠璃が可愛いんだよなぁ。可愛いのになぁ……。
弱キャラ友崎くん Lv.1
人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、人生は神ゲーと言いきった。生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。挙句、「この人生のルールを教えてあげる」だって?……普通はそんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ!第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!
人生ハードモードの主人公が人生を神ゲーとのたまうヒロインに指導を受けながらリア充を目指す、どんな人間も努力次第で人生どうにでもなるという話。
リア充の世界って本当にあんなのなのかという恐怖感に怯えながら読んでいた。あそこまで努力しなきゃならないならもういいやと思ってしまう。
中盤からは面白かったのだが序盤に気に入らないとこやなんだかな〜というところが多くてイマイチ入り込めなかった。具体的に言うとオフ会で会った時にいきなり罵倒してきたとことか、友崎くんが人生はクソゲーだと力説した後割りとあっさりとデレたとことか、表情、体格、姿勢の内体格はどうしようもないじゃねえか!とか。
割りとゲームっぽく女の子を攻略していく感じはものすごく好み。まだ本格的な攻略は行われてないけど、これから色々とありそうで楽しみ。
泉が可愛い。しかし中村……。というか中村のキャラもなんかようわからんかったけども……最後にはただのゲーマーになっていた。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10 (GA文庫)
- 作者: 大森藤ノ,ヤスダスズヒト
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2016/05/13
- メディア: 文庫
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理知を備えるモンスター『異端児(ゼノス)』との邂逅も束の間、ベルはウィーネと引き離されてしまう。
懊悩の日々に埋もれるベルだったが、ウィーネにも魔の手が迫ろうとしていた。 そして、『武装したモンスターの大移動を確認! ギルドは討伐任務を発令します! ! 」暴走する『異端児(ゼノス)』によって賽は投げられた。引き鉄となったのは暴悪な狩猟者(ハンター)達、代償は都市の全派閥を巻き込む動乱。激動のオラリオで少年は決断を迫られる。憧憬と怪物、現実と理想、英雄と罪人。人類とモンスターの狭間で、ベルは──「君は、本当に愚かだな……」これは少年が歩み、女神が記す、──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
期待通りの展開と期待しすぎた部分とがあった。
ベルくんが修羅の道へと進んでいくのいい。たとえ偽善であろうとも愚かであろうともカッコいい。まあ真っ直ぐだよな。
そんなベルくんの前に立ちはだかるのがロキファミリア、アイズであるのはなんとも皮肉。
最後の蘇生魔法。フェルズには申し訳ないがあれはいらなかった。別にウィーネを殺して欲しかったとか言うわけではなくて、死んでしまったというところまでいったのにそこからの蘇生はご都合主義というか、なら死なせなくてよかったのではと思ってしまう。
その部分もありつつのベルくんが行くところまで行ききらなかった感も少し残念(こっちが勝手に期待してただけだけ)。とは言えまだこの騒動は終結してないのでこれからどうなっていくのか次巻も非常に楽しみ。
魔法科高校の劣等生SS
二〇九六年度『全国魔法科高校親善魔法競技大会』。司波達也が、魔法兵器『パラサイドール』運用試験計画を阻止すべく『裏』で行動を起こしていた頃。『表』側では、魔法科高校生たちの熱戦が繰り広げられていた。モノリス・コードの選手・吉田幹比古のエピソード『竜神の虜』。新競技ロアー・アンド・ガンナーの選手・エイミィのエピソード『ショットガン!』。アイス・ピラーズ・ブレイクの選手・雫と花音のエピソード『一人でできるのに』。黒羽姉弟のエピソード『目立とうミッション』。そして、レオとエリカのエピソード『薔薇の誘惑』。書きおろしを含む連作短編集、登場!
とても良い短編集だった。
2年の九校戦は物足りないと感じていたのでそこが上手く補完された短編集で大満足。
エイミィの話や雫と花音の話ではジョージがあまりにも憐れ。完全にドツボに嵌ってる感じが笑ってしまった。
花音は相変わらず大人げない。いちゃいちゃするのもいいが先輩なんだからしっかりしてもらいたい。
そして個人的に待望だった黒羽姉弟の活躍する話。出来れば七草姉妹とのぶつかり合いなんかも見てみたかったけどな。
幹比古の過去とかエリカとレオの出生の云々とキャラの掘り下げも行われていてよかった。
次巻本編でも少し寄り道した話をするということだが楽しみ。
りゅうおうのおしごと! 3
「あいも師匠と一緒に『おーるらうんだー』めざしますっ!!」宿敵“両刀使い”に三度敗れた八一は、更なる進化を目指して“捌きの巨匠”に教えを乞う。一方、八一の憧れの女性・桂香は、研修会で降級の危機にあった。急激に成長するあいと、停滞する自分を比べ焦燥に駆られる桂香。「私とあいちゃんの、何が違うの?」だが、あいも自分が勝つことで大切な人を傷つけてしまうと知り、勝利することに怯え始めていた。そして、桂香の将棋人生が懸かった大事な一戦で、二人は激突する―!中飛車のように正面からまっすぐぶつかり合う人々の姿を描く関西熱血将棋ラノベ、感動の第三巻!!
まずこれを言わせて欲しい、最高だったと。
さて、今回はあいが勝利の裏にある壁にぶつかり、桂香さんは研修会降格の危機、そして八一は勝利のその先の目標を見つけ出す。
今までラノベを読んできて一番というくらいに泣いた。
飛鳥ちゃんのところも桂香さんのところももちろん素晴らしく良かったのだが、個人的にはあいが勝利の怖さを知ってのところあそこがツボに入った。八一が俺達には将棋しかないと言っているあそこが本当に好き。あの熱さが熱意が本当に羨ましく眩しくて、好き。だからあそこで一番胸が熱くなって泣いた。
あとは銀子ちゃんが才能を表して将棋星人と表現するのも良かった。個人的に才能というのは確かに存在してそれは努力で超えられないというのが好みだから、この残酷なまでに才能さを感じさせてくれる表現は良い。そして、努力でその才能を封じ込むことは出来るというのもまた素晴らしい。
個人的になりふり構わなくなった桂香さんもまた魅力的だった。あの圧倒的強者感……。
そんな訳でここ最近だと一番面白かった。
次巻も楽しみ。なんか姉弟子こと銀子ちゃんがあまりいい見せ場なかったからそこら辺も期待したいところ。
桂香さんにはこれからも頑張って欲しい。