エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ (MF文庫J)
- 作者: 東龍乃助,汐山このむ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2015/01/22
- メディア: 文庫
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面白いと聞いてはいたが、確かに面白い。
人類は謎の生命体マリスとの戦いを続けていた。マリスに対抗できるネイバーのパイロット、セレンは戦いの部品として人間扱いされずに戦場に向かわされ絶望していた。そんな中、突然現れた戦闘機がマリスを撃破する。それに乗っていたのはアニメのキャラそっくりの少年だった。
なんでこんなにかわいい女の子にこんなことするんだよぉ!!という割と胸糞なとこもあって、感情的には色々言いたいこともあるけど、それは置いておいて。
アニメの世界という異世界から来て自分を否定される少年と、マリスに対抗できる唯一の兵器ネイバーのパイロット選ばれ人間でないように扱われるセレン、二人の特異点が出会いそれぞれが支えになり、それぞれのために戦う。いや最高。
王道な展開ではあるけど熱い。むしろ王道だからこそかな。
ヘキサってやっぱり子供しかならないのか、残酷な世界だな。
途中に漫画を挟むのはいいんだけども、その部分の文章も欲しかった。多分ロボットの戦闘を派手に、分かりやすくするという目的もあったように思うんだけど、漫画のほうが何が起きてるのかイマイチ分からないんだよな。
エルフィーナがかっこ良くて可愛い! しゃべり方好き。
夏樹ことエイルンは改造人間でかなり強そうなんだけど、スタンガンであっさり無力化されたのは、活性化に電気信号が必要なこととかもアニメで実は描かれてたりするのかなぁと。
面白かったのはアニメから来たエイルンへの精神ダメージ。自分が自分で居れない苦しさ。根本的には誰にも信用されてないから、どうしようもないという。そりゃこんな真剣な状況でアニメの格好してアニメのセリフ言ってたらふざけてると思われるよな。
自分の情報は相手にあるのにこの世界の情報すらないってのは厳しいな。
今後も面白くなっていきそうなので長く続いて欲しい作品。
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